テレビ電話による電子定款認証 はじまる
- 2020年7月1日司法お役立ち情報
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会社設立時における電子定款認証では、公証役場に出向かなくてもテレビ電話による通話によって、公証人が本人確認等を行い、認証手続きを行うことが出来るようになりました。
今までは遠方の会社設立の依頼があれば、依頼者またはその地域の知り合いの専門家に近くの公証役場での定款認証を依頼していました。
専門家に頼むにしてもさらに費用はかかるので、少なからず依頼者の負担は増えるわけです。ただ、これからはそんなこともなくなりそうです。
去る令和2年5月27日初めての利用でした。
感想は・・・移動がない分とっても楽です!
流れとしては、【1】いつも通り、事前に公証役場に設立に際しての定款案を送信。
【2】テレビ電話の予約を入れる。
【3】予約完了メールの確認をする。
【4】ご依頼者様からいただいた資料を公証役場へ郵送。
【5】電子定款認証オンライン申請及び費用の振り込みをする。
【6】予約日時にテレビ電話する。会員証の提示を行ったりする。
【7】後日還付書類は戻していただく。という感じです。
ただ、事前に必要な書類を送付しておくこと、また返送までの時間を考慮するとスケジュール的にギリギリの案件では対応は厳しいと思われます。よっぽど遠方となれば切迫案件は受けなけないということになろうかと思いますが。
手数料は振込ですから手数料はかかってしまいますが、嘱託者は事務所にいなくても出先のスマホからでも認証作業は出来ますから非常に便利です。
今回は、公証役場の方も初の案件だったようで、お互いのスタッフ同士がのぞき込んで認証作業になり和気あいあいとした雰囲気になりました。
ただ、振り込み手数料を引いて振込んでしまい冷や汗をかきました。
どんどん進化していきますね。
司法書士 安井章人